みなさまbonjour!
青山ではいま金木犀の香りが最高潮です。
去年と比べ、約2週間遅い様子です。
みなさまの辺りはいかがですか?
◎教室の近くの金木犀↓
さて、今宵パリ15区では八丁味噌パーティー開催♪
私の大好きな集まりです。
創業が延元2年(1337年)、680年近くもの歴史ある「まるや八丁味噌」の
浅井信太郎(のぶたろう)社長とは数年前ある偶然から出会いました。
浅井さんは若かりし頃ドイツに留学なさっていて、フランス留学していた私と話が合うと
言ってくださいます(^^)
◎浅井氏↓(エコノミスト紙面より)
私は浅井さんと出会う前から、普通の方々より何千倍も(笑)発酵食が大好きでした。
そして、八丁味噌も食していたこともあり、氏とのお話しタイムはとても楽しい時間。
いつもあっという間に数時間経ってしまいます。
お会いする度に発酵食談義はもちろん、老舗の心構え、はたまたドイツ時代の事や経営・ビジネスの事など、
ためになる話をたくさん聞かせて頂いています。
さてさて、この八丁味噌。
実は日本にたった2軒、「まるや」さんと「カクキュー」さんしかありません。
◎まるやさんの代表的な味噌↓
残念ながら、八丁味噌があまりに名声高く良質な味噌のため、
この2軒以外の蔵も八丁味噌の名を使って販売しているケースがあり、
混乱を招いています。
ルイ・ヴィトンが世界に1メゾンなのに全く関係ないところがニセもを作って売っているように、、。
そもそも八丁とは、距離の単位。
八丁味噌とは、徳川家康公が生まれた「岡崎城」から西へ八丁=約870mの
八丁村(現岡崎市八帖町)にある味噌、という意味なのです。
これを知っている方なら、ホンモノかニセモノかは住所で見分けられる、
というわけですね!
信長、秀吉、家康の三英傑のうち、
食を最も大事にしたのは家康と言われています。
家康は質素倹約を旨とし、麦飯と豆味噌を常食し、旬菜を良しとしたそうです。
薬草園もつくり、自ら漢方薬を煎じ、まさに元祖健康オタク!!(笑)
家康が好んだのが生まれ故郷岡崎独特の豆味噌、つまり八丁味噌だったのです。
江戸に移住してからもわざわざ取り寄せていたそうですよ。
子宝に恵まれ、長生きできた秘訣は、きっと食にもあったのでしょう。
私の生徒さんたちからも、八丁味噌を知って常食するようになってから、
・肌の調子が良い
・体温がUPした
・風邪を引かなくなった、
という声をいただいています。
◎まるやさんの大桶↓
八丁味噌は、大豆だけを原料にした豆麹で、2mもの杉桶に二夏二冬寝かせ、
正真正銘の天然醸造法で造られます。
桶の大きさ、その上に乗っている重石の光景は圧巻です。
熟成蔵の中は、まるで微生物たちの吐息が聞こえてきそうなくらい静かで
落ち着きます。
この蔵に居ると、「日本人に生まれてよかった~」という思いが自然と湧き上がってきます。
◎積まれた石↓
石の総数は300ケ以上、重さは3トン。
これが円錐形に見事に積み上げられています。
「石積み職人」というプロのお仕事です。素晴らしい。
「伝統を守るということは、伝統にあぐらをかくことではなく、時代の中での価値を常に考えること」
とおっしゃる浅井社長。
◎絵本にもなってます↓
毎回愛知県岡崎市から遠路はるばるおいでくださり、当教室で八丁味噌の歴史、
使い方、そのほか楽しいお話をしてくださいます。
しかも、手料理まで!!
◎浅井氏お手製の焼き味噌↓
TVや雑誌の取材、講演会、海外出張と信じられないほどの忙しさのなか、当方のような小さな教室へ
年に数回来て下さることに感謝しています。
浅井さん曰く
「大きな企業ではなく、個人個人の確かなファンこそが大事。直接会ってお伝えしたいから」
私は、日本人として自国の素晴らしい伝統食継承にわずかながらでも関われればという思いで、毎回この会を開催しています。
今夜も満員御礼、12名さまが八丁味噌パーティーへいらっしゃいます。
どんなお話をうかがえるのか、いまからワクワクです♪