みなさま Bonjour!
24節気の15節目、白露(はくろ)を迎えましたね。
私の教室「パリ15区」のベランダにはケイトウの花が❁
青山の街で、ナイアガラを見かけました。
翡翠色の、程よい甘さと酸味のある私が大好きなぶどうです↓
私は2000年までの数年間、東京郊外でビストロを経営しシェフをしていました。
そのビストロ内で今から20年前に初めて料理教室をスタート。
ビストロのお客さまの中に、私の教室の生徒さんになり10年近く通ってくださっていたKさん
(当時50代後半位)がいます。
Kさんの嫁ぎ先の敷地はとてつもなく広大で、あらゆる季節の果物が実ります。
夏の終わり~初秋にはこのナイアガラを、秋がもっと深まるとザクロを
必ず教室へ運んで来て下さいました。
みんなでワイワイ言いながら当時はまだ珍しかったナイアガラを味わいつつ、お話をするのが恒例でした。
Kさんは当時お姑さんとの関係で深く悩まれていました。
毎月通う私の教室でも、常にバトル話や不満をぶちまけていました(笑)。
永遠と仲良くなれないという様子だったのが、ちょっとずつ気持ちが整理されたようで、
7~8年かけお姑さんと仲良くなったのです!
お姑さん最期のころは「痴呆になってしまい徘徊もしてとても大変だけど、穏やかな気持ちで楽しく介護できています。」と語っていました(拍手!)
私の小さな教室は、単にみなさんに体に優しい料理の作り方をお伝えするだけの場ではなく、
晴れない気持ちを整理したり、他の生徒さん達のお話を聞いて啓発されたり元気をもらったり、、、
そんな心のデトックスもでき、心から丈夫になれる場でもあれたら嬉しいな、と思っています
思い出のナイアガラでこんなデザートを作りました↓
チアシードを水に浸しジェル状にしてジャグに移し、ナイアガラを加えます。
あとはボッシュのハンドブレンダーにおまかせ。
少量混ぜる仕事もサクサクこなしてくれるんです♪
このジュレをヨーグルトにトッピング!
Kさんが教室をお止めになって以降、ずっと食べる機会がなかったナイアガラ。
久しぶりに味わったら、Kさんやその頃の生徒さんたちと紡いだ日々のことが
より一層はっきり蘇って来ました。
初秋の朝の光の中、いい気分です。