京都で7月からほぼ一か月にわたり繰り広げられる祇園祭。
別名鱧祭りといわれるほど。心待ちに夏の味覚、鱧料理を楽しみ頂きます。
以前は関東では鱧は見かける事が少なかったと思いますが、最近では骨切りされた鱧がスーパーでも見かけるようになりました。
築地の市場でも6月前後から11月位までは長崎、大分、熊本等九州産や徳島、淡路産の鱧が数多く店先に並べられています。以前は和食の食材として使われる事がほとんどでしたが、その淡泊な風味がどの料理との相性も良いのか、フレンチやイタリアン、中華料理でも鱧を使った献立を見かける事が多くなりました。
鱧は生命力が強く、水かららあげても長く生きている魚で海に遠い京都に生きたまま届ける事ができる唯一の魚でした。その強い生命力にあやかり、暑気払いし、今年の夏を乗り切ろう!と鱧料理を食べに行ってきました。
お店にははもの看板が掲げられています。
はもの代表料理「落とし」骨切したはもをさっと熱湯で茹でて冷たく冷やして梅肉醤油で頂きます。さっぱりとして鱧の美味しさが最もよく味わえる一品です。鱧は小骨が多いため、骨切りという技術が必要になります。鱧専用の包丁で皮一枚の越して身に切り目を入れていきます。一寸(約3cm)に24目入れる事ができるのが職人の技とされ、骨切りの際のシャリツシャリツという音を聞くと、鱧の季節夏の到来を実感します。
炭火で炙った鱧と京野菜。
塩とスダチを絞って頂きましたが、炭火で焼く事で素材の美味しさが引き出されていました。
鱧寿司 こちらも代表的な鱧料理です。その他鱧雑炊、鱧の子の卵〆と鱧尽くしのお料理を頂きました。これで無事に暑気払いができ、これからの猛暑を乗り切る事ができる事と思います!