日本料理では器においても季節感をとても大切にします。夏であれば清涼感を感じて頂けるようにガラスを用いたり、漆器においても蒔絵が季節の物であったり、冬は口が狭く筒状の器や蓋付きの器を用いてお料理が冷めない様に心がけたりと、器使いに気を使います。上の器達は秋おいてのみに使う器達。この季節だけ使える喜びがあります。
大阪まで用事ででかけたので、足をのばして久しぶりに京都に立ち寄りました。
気に入った器はそう簡単には巡り合えません。なるべく多く見る機会を増やしてお気に入りの器に出会えるように心がけています。。
京都では清水寺の脇に三ねん坂という通りがあり、器屋、小物、お土産屋さんが軒をつらねています。歩いているだけでも東京のように高い建物がなく、古い建築物と自然に囲まれていて気分が良くなります。
築地でもそうですが、外国人の観光客の多さに改めて驚きました!
バスの案内も日本語、英語、中国語、韓国語とアナウンスされます。日本の魅力を世界の方々に知って頂けるのは嬉しい事ですね。
私も京都にでかけて改めて日本の良さを実感いたしました。しかしながら、我が国の事でも知らないことの多い事。錦市場ではお魚屋さんの店先に鯉料理でお刺身、甘露煮、焼いた鮎、川魚が並んでいます。東京での食材の違いにも驚きます。和食のお昼を頂きましたが、味付けの違いも多いに感じます。全国の郷土料理それぞれに培われた知恵や地方独自の調理法がある事でしょう。多くの土地を訪れ、各地の料理を食して地元の方々からお話しを伺ってみたいものです。